メールマガジン【アクセスで作るシリーズ】


バックナンバー 【会計ソフト編】 Vol.18
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

    ACCESSで作るシリーズ  【会計ソフト編】

    発 行 : Yoshihisa Fukuda          2000.08.05 Vol.18

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
--------------------------------------

今回は仕訳入力のフォーム作成の3回目です。

== ◇ 第2章 帳簿入力     ====================

--------------------------------------
2-1 仕訳入力
--------------------------------------
--------------------------------------
2-1-2 フォーム作成(続き)
--------------------------------------

1.今回は、まずプログラミングの続きからです。
  金額を入力した時、勘定科目の課税区分により、消費税に自動表示をしましょう。
 (1)借方金額[KariAmount]の[更新後処理]プロパティを[イベントプロシージャ]
    にして、モジュールウィンドウを開きます。
 (2)以下のコードを入力しましょう。
  Private Sub KariAmount_AfterUpdate()
    Dim KazeiKubun As Boolean
    Dim TaxRate As Integer
    Dim Odd As Integer

    KazeiKubun = DLookup("KazeiKubun", "KamokuTable", "KamokuID = " & _
               Me.KariKamoID)

    If KazeiKubun = True Then
      Odd = DLookup("Odd", "EnvironTable")
      TaxRate = DLookup("TaxRate", "EnvironTable")

      If Odd = 1 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100)
      ElseIf Odd = 2 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100 + 0.5)
      ElseIf Odd = 3 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100 + 1)
      End If
    End If
  End Sub
 (3)貸方金額の[更新後処理]プロパティも同様に設定しましょう。
    コードのKariとKasiを間違えないように入力して下さい。
2.これで金額を入力すると、消費税が自動計算されます。
  しかし、これだけだと金額を入力後、勘定科目を変更した時、計算されません。
  そこで、勘定科目が変更されても再計算しましょう。
 (1)借方勘定科目[KariKamoID]の[更新後処理]プロパティを[イベントプロシー
    ジャ]にして、モジュールウィンドウで、以下のコードを入力します。
  Private Sub KariKamoID_AfterUpdate()
    Dim KazeiKubun As Boolean
    Dim TaxRate As Integer
    Dim Odd As Integer

    KazeiKubun = DLookup("KazeiKubun", "KamokuTable", "KamokuID = " & _
               Me.KariKamoID)

    If KazeiKubun = True Then
      Odd = DLookup("Odd", "EnvironTable")
      TaxRate = DLookup("TaxRate", "EnvironTable")

      If Odd = 1 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100)
      ElseIf Odd = 2 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100 + 0.5)
      ElseIf Odd = 3 Then
        KariTax = Int(KariAmount * TaxRate / 100 + 1)
      End If
    Else
      KariTax = Null
    End If
  End Sub
 (2)貸方勘定科目も同様に設定しましょう。
    やはり、コードのKariとKasiを間違えないように入力します。

--------------------------------------
この仕訳入力が終わると、今後作成するフォームは、印刷指示画面やメニューなどの
フォームのみとなります。
すなわち、テーブルを基にしたフォームは、この仕訳入力が最後です。

そこで、フォーム作成の最後として、項目が抜けていたり、後で気付いた場合の、
項目の追加をやってみましょう。

会計ソフトをご存じの方は分かると思いますが、通常、仕訳には摘要という項目が
あります。
この摘要は、その仕訳が何の仕訳かを(電話代○月分など)書いておくメモのような
ものです。
今回作成した仕訳入力には摘要が無いので、追加してみましょう。

摘要は全角10文字で上下2段の摘要を追加します。

1.まずテーブルにフィールドを追加します。
 (1)仕訳テーブルをデザインで開き、貸方消費税額[KasiTax]の後ろに以下の
    定義を追加しましょう。

仕訳テーブル レイアウト
______________________________________
フィールド名  データ型    サイズ  説明&標題     小数点以下桁数
______________________________________
TekiyoUp    テキスト型   20    摘要(上段)
TekiyoDown   テキスト型   20    摘要(下段)
______________________________________

2.次に、フォームにコントロールを追加します。
  貸方の金額の右隣に摘要の上段を、貸方の消費税額の右隣に摘要の下段を追加
  しましょう。
 (1)仕訳入力フォームをデザインで開きます。
 (2)ツールバーのテキストボックスを選択し、コントロールウィザードを有効に
    した状態で、貸方金額の右隣をクリックします。
 (3)テキストボックスウィザードで[横書き]を選び、フォントとサイズを好きな
    値に設定して[次へ]ボタンを押します。
 (4)2画面目はそのままで[次へ]ボタンを押します。
 (5)テキストボックス名に[TekiyoUp]と入れて[完了]ボタンを押します。
 (5)余分なラベルが勝手に作成されるので、これらを削除しておきます。
 (6)作成したテキストボックスを選択して、[コントロールソース]プロパティに
    [TekiyoUp]と設定します。
 (7)ツールバーのテキストボックスを選択し、コントロールウィザードを有効に
    した状態で、貸方消費税額の右隣をクリックします。
 (8)テキストボックスウィザードで[横書き]を選び、フォントとサイズを好きな
    値に設定して[次へ]ボタンを押します。
 (9)2画面目はそのままで[次へ]ボタンを押します。
 (10)テキストボックス名に[TekiyoDown]と入れて[完了]ボタンを押します。
 (11)余分なラベルが勝手に作成されるので、これらを削除しておきます。
 (12)作成したテキストボックスを選択して、[コントロールソース]プロパティに
    [TekiyoDown]と設定します。
3.フォームヘッダーにラベルを追加します。
 (1)ツールバーのテキストボックスを選択し、フォームヘッダーの適当な位置で
    クリックする。
 (2)クリックした所でカーソルが点滅している状態で[摘要]と入力する。

これで、摘要の追加ができました。

後から項目を追加する場合、テーブルにフィールドを追加し、その後、フォームに
コントロールを追加します。
そして、フォームに追加したコントロールをテーブルのフィールドと結びつければ
完了です。

この様に、項目は後からでも簡単に追加する事ができます。

では、皆さん。
最後に日本語入力の指定や、タブオーダーの順番など、大丈夫か見直しましょう。

--------------------------------------
これで仕訳入力は完成です。
次回は帳票の総勘定元帳です。
--------------------------------------
______________________________________
◆◇ ワンポイントコーナー ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【仕様を考える】

 ソフトウェアの開発に於いて、仕様は大変重要です。
 この仕様が無くては、ソフトウェアは作成できません。

 このメールマガジンの会計ソフトに関する仕様は、私が勝手に決めています。
 基準として一番に重要視する点は、使用者の使い勝手が良い事でしょう。
 また、時間やコストと、使い勝手の、どちらを優先するかなどもあります。

 ソフトウェアを作成する場合、使用者が自分であったり、会社の人など特定の人で
 あったり、または、不特定多数の人であったりします。
 そして、この使用者と、作成に費やす時間やコストにより、仕様も変わってきます。

 ここで、この会計ソフトの消費税の自動計算の仕様を以下に、まとめてみました。
 皆さんは、自分(使用者)に合わない仕様は、色々と考えて自由に改良して下さい。
 1.勘定科目に課税対象の科目が設定されている場合、
   金額を入力すると消費税額を自動計算して消費税額に表示する。
 2.勘定科目に課税対象で無い科目が設定されている場合、
   消費税額は何もしない。(手入力などで、既に消費税額がある場合、そのまま
               残す)
 3.勘定科目が課税対象の科目に変更された場合、
   金額から消費税額を自動計算し、再表示する。
 4.勘定科目が課税対象で無い科目に変更された場合、
   消費税額を空欄にする。

 特に、修正時に消費税額を再計算させるかどうかは、賛否両論に分かれると思い
 ます。
 消費税額は手入力での修正も可能なので、手入力した消費税額を勝手に再計算する
 のを嫌がる人もいます。

 その様な場合、消費税額が空欄の時だけ、自動計算し、既に値がある場合、自動
 計算しない。などの仕様も考えられます。

 そして、その仕様を実現できる技術力を持つ事も大切な事です。
______________________________________
◆◇ Q&Aコーナー    ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 今回もありません。
______________________________________
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

◇ ACCESSで作るシリーズ 【会計ソフト編】
◇ 発 行 元  :Yoshihisa Fukuda(福田 義久)
◇ ご意見・ご要望
  ご質問等   :y.fukuda@ro.bekkoame.ne.jp

◇ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行
  しています。(まぐまぐID:0000030446)
◇ バックナンバー:http://www.bekkoame.ne.jp/ro/y.fukuda/
◇ 登録・解除  :http://www.bekkoame.ne.jp/ro/y.fukuda/

 Copyright(C) 2000 Yoshihisa Fukuda All rights reserved.

◇転載について
 このメールマガジンの無断転載などは、一切禁止です。
 転載をご希望の方は、事前にメールで連絡をください。
◇免責
 このメールマガジン及びホームページの内容による、いかなる損害、障害などに
 関して発行者は一切の責任を負いません。
 掲載広告についても同様です。
______________________________________
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□